傘をひらいて、空を

伝聞と嘘とほんとうの話。

2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

敏感な世界に生きる鈍感なわたし

疫病が流行しているのでよぶんな外出を控えるようにという通達が出された。弊社ではリモートワークが定着し、勤務先の人々の顔を見る機会が減った。社内に物理的に存在する人間が少ないために、数少ない対面が密室化しやすくなった。そうして、その中で重大…

成長は自動で訪れない

疫病が流行しているのでよぶんな外出を控えるようにという通達が出された。そのために多くの学校でオンライン授業が導入されたが、わたしの勤め先の専門学校は比較的早く対面を再開した。 それでも学生たちの生活に影響が出ないはずはなく、休学や退学は増え…

やさしさの出力調整

疫病が流行しているのでよぶんな外出を控えるようにという通達が出された。そのために多くの学校でオンライン授業が導入されたが、わたしの勤め先の専門学校は比較的早く対面を再開した。実習なしには成り立たない分野であり、いわゆるエッセンシャルワーカ…

愛されずに育ったが、人生に支障はない

疫病が流行しているのでよぶんな外出を控えるようにという通達が出された。 ああ、人がいっぱい死ぬんだ。そう思った。 わたしは平凡な人間である。当たり前に大学を出て当たり前に働いている。 そうしてわたしは退屈していた。わたしは本を読みすぎたし、人…